図書館戦争2
メディア良化法に賛同する団体に拘束された笠原郁と図書基地司令・稲嶺和市だったが、笠原は図書隊と繋がった取引の通信の中に、めちゃくちゃな内容の言葉に紛れ、今自分達が身柄を拘束されている場所を伝える事に成功する。
笠原には、強い決意があった。笠原に甘いところを見せない上官・堂上篤が、彼女の環境を慮ってついた嘘とは言え、言った言葉を重く受け止めているからだ。実力がないから前線から外した、という事。そして何より、反論する程の実績を見せた事があったのか、という言葉を。
図書隊は、笠原の言葉から、二人の拉致現場を見付け出し、突入を掛ける。その突入に間一髪で気付いた笠原は、立派に足の動かない稲嶺を守り、任務を全うする。そして、突入した図書隊と警察により、メディア良化法賛同団体を全員拿捕する事に成功するのである。
介護・そして護衛の任務をやり遂げて、実績を見せた笠原に、堂上は頬を緩める事こそ無かったが、賛辞を贈る。その言葉に対し、また売り言葉に買い言葉、憎まれ口を叩いてしまう笠原だったが、心の中の言葉が、実に実直で彼女らしいものであった。”今、こいつに評価された事が、こんなにも嬉しい。”と。
一難去った後、笠原は手塚光の交際の申し込みに対し、断りを入れるのだが、何故か手塚はあっさりとそれを受け入れた。何と、好きだから、ではなく、付き合えば何か得られるものがあると想ったから言ってみただけだと言うのである。しかし、邪険な態度を取っていた手塚は声を出して笑う。”友達にいたら、凄く面白い奴だ。”笠原は手塚との友情を築く事にも成功したのだ。実に気持ちのいいエピソードである。