図書館戦争

 自分を毛嫌いしていた筈の手塚光に告白されて戸惑う笠原郁であったが、彼女は戦う図書特殊部隊隊員である。閉館となる小田原の資料館の資料を守る為の、過酷な任務が待っている。
 しかし、笠原に与えられたのは前線への出動任務ではなく、閉館セレモニーに出席する関東図書基地司令の稲嶺和市の介護という裏方の任務であった。何故前線ではないのか、と情感の堂上篤に笠原は尋ねる。初めは経験の為だとか何とか言ってかわしていた堂上だったが、実力が伴わないので前線から外した、と言い放った。
 傷付く笠原であったが、寮で同室の柴崎麻子に言われて、初めて本当の理由に気付く。堂上は、笠原が図書特殊部隊という危険の伴う部隊に配属になった事を、両親に告げられずにいる事を知っている。特殊部隊に入る事は笠原の夢であったが、両親に止められるだろうと想い、伝えられなかったのだ。笠原はその事を知り、堂上に与えられた介護の任務を、精一杯勤め上げる事を決意する。
 いざ作戦当日、負傷者を出しつつも資料の運搬に成功した図書隊員達だったが、騒ぎに乗じて、メディア良化法を支持する団体に、笠原と稲嶺は人質として誘拐されてしまう。受け渡した資料を人質と引き替えに明け渡せ、と言うのである。
 意外な形で前線に立つ事になってしまった笠原を心配する堂上は、本当に笠原を気に入っているのだなぁ、と想ってしまう。それでも延々と気持ちがすれ違う所がまた良いのだが。笠原がこの危機にどう対処するかが楽しみである。

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