とある魔術の禁書目録

 囮になる、と言って飛び出して行った風斬氷華を、別の道で上条当麻は追っていたが、先にシェリー=クロムウェルと遭遇する事になる。そこで語られたのは、シェリーが今回の事件を引き起こした理由である。昔、科学と魔術が手を組むべきだと考えて行われた実験により、彼女の友人・エリス(今は彼女の使うゴーレムの名になっている)が死んでしまったのである。彼女はその事件以来、科学と魔術は絶対に相容れるべきではなく、棲み分けをさせなければならない、その為には一度、科学側と魔術側で大きな争いを起こして解らせるべきだと想った、と言うのだ。それに対する上条の答えは明確であった。自分はこうして、科学側の人間ながら、魔術が話の人間とも科学側の人間とも上手くやっている。互いの領域を棲み分けなくても、全く持って大丈夫なのだ、と。
 シェリーを倒した上条は、インデックス(禁書目録)をかばってピンチに陥っている風斬を助ける。自分を化け物だと言う風斬に、上条はもう一度言う。インデックスが苦しむ事に対して、哀しいと想えるならば、お前は間違いなく人間である、と。そして、インデックスは風斬が人間でないと知っても、その態度を変える事は決してなかったのである。風斬は、心からインデックスと友人同士になったのだ。
 しかし、風斬は元から現象としては不安定な存在であり、その姿が消え始める。涙を浮かべるインデックスであったが、風斬は能力者たちの生体反応の集まりで、何処にでもいる存在だ。また、必ず会える、と言って、消えて行ってしまった。
 シェリーは魔術側が意図して科学側に送り込んだ人間であった事も示唆され、何らかの思惑がまだ動いていそうな予感を残して、今シリーズは終わりを迎えた。次シリーズも、非常に楽しみに感じるラストであった。

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