輪るピングドラム

 前話で、可愛い顔して冠葉と晶馬の担任である多蕗桂樹のストーカーである事が発覚した荻野目苹果であるが、今回またもやその底しれぬ女の怖さと、カレーに対する寂しい想い入れが披露される。
 まだピングドラムは見つかっていない為に、彼女を尾行し、家にまで侵入する(!)冠葉と晶馬だったが、解ったのは苹果が普通のカレーを作り、それを多蕗に食べさせようとしている事だけである。彼女の計画としては、カレーを今日、多蕗に食べて貰わねばならない事になっている。カレーは彼女にとって、大切な人と食べる特別なものなのだ。
 苹果が作ったカレーを持って多蕗の自宅を訪ねると、そこには何と多蕗の彼女がいる。しかも、カレーを作って多蕗の帰りを待っているのだ。彼女がいる事もショックだったが、このままでは自分のカレーを食べて貰えないと想った苹果は、何と自分の持ってきたカレーの鍋と、ことこと煮えている多蕗の彼女が作ったカレーの鍋を入れ替えて、窓から多蕗の家を去るのだ。(勿論鍋は熱く煮えたぎっているのだが、彼女は火傷も気にしない!)何故か、そこまでしてでも、彼女は自分の持っているピンクのノートに書いた計画の通り、全てを進めなくてはならないようである。
 おまけに、冠葉と晶馬が苹果を見失って帰宅すると、偶然買い物帰りに出逢ったと、陽毬と一緒に苹果が自宅にいるのである。戸惑う二人だが、これはチャンスである。ピングドラムには近付いたかも知れない。
 今回もちゃんと、お決まり病みつきの陽毬の変身シーンが織り込まれている。あくまでファンシーで可愛いディテールで、どぎつい内容、という形式は崩さないでいる。

このページの先頭へ

イメージ画像