ミチコとハッチン
ミチコを中心に、アツコ、シンスケによって散々な目にあったサトシは、殺し屋二人に、この三人のうち一人好きな奴を殺してくれ、と依頼する。うち一人の殺し屋は、じいさんなのだが、ファンキーで粋な奴である。
彼は初めシンスケを殺す事にするが、町中ですれ違ったミチコに”一目惚れ”をし、ミチコを殺そうとその後を追う。彼がミチコを狙っている事を知らないもう一人の殺し屋もミチコを殺そうと狙っており、高速道路を舞台に、命を賭けた壮絶なカーチェイスが繰り広げられるのである。
このカーチェイスがまた、やってくれたな、と舌を巻かざるを得ない程の凄まじさなのだ。ハリウッドのスパイ映画真っ青の、容赦のないスリルがあって、またアニメだからこそここまで出来る、というところを精一杯、画面狭しとやってのけているのである。車のウィンドウを銃撃や鉄パイプを飛ばして割るくらいは当たり前、車体を寄せて衝突させて相手の車をスピンさせるわ、刃物のような飛び道具を投げてタイヤはパンクさせるわ、終いには車からオイルを溢れさせて、車を爆破してしまう。特にじいさんとミチコの戦いはすさまじい。彼はベテラン中のベテランの殺し屋であり、今回の一件が片付いたら稼業を引退する気でいるらしい。そんなベテランが惚れ込んだターゲットを追い回しているのだ。ミチコもカーチェイスの前に彼と接触した時、ただ者ではないと感じている。
とっさの判断で目まぐるしく入れ替わるこの状況に、スリルは勿論の事、何よりこの作品の売りであるスタイリッシュでクールな作風も加わり、今までにないアクションシーンに仕上がっている。