BLOOD-C

更衣小夜の戦いに対するスタンス、大好きな父と、大好きな人達がいるこの町を守りたい、という事が示されたのだが、その矢先、彼女のそのスタンスを、古きものと呼ばれる化け物が壊しにやってくる。しかも、話中の前半で、クラスメイトと共に、町で唯一の喫茶店であり、小夜がいつも通っている「カフェ・ギモーヴ」に行った時に、何も娯楽がないと言うけれどもこの町が私は大好きだ、と改めて述べたところだった。
 これもまたこの町唯一のパン屋さんの店主が、何も告げずに行方を眩ませたのだと言うのである。町で唯一のパン屋であるから、小夜もクラスメイト達も、その人の顔を知っている。その様に何も言わずにいなくなるような人ではないから、小夜はすぐに古きものの存在を疑い、御神刀を持って夜、町の駅まで、その姿を探しに出る。
 ここからの演出が、非常に面白かった。放送時期、及び時間帯を意識しているのか、ホラー映画のような、かなり恐怖を掻き立てる演出がなされているのである。何処から何が来るのか解らない。でもきっと恐ろしいものがやがて来る。でも、いつそれが襲ってくるのかは解らない。そういうじわじわとこちらの恐怖心を煽るような場面展開、不気味にレールを走ってくる誰も乗っていない列車(おそらくその時間に走っているべきではないものの筈だ)。その列車の運転手の首が、軋むようにぎこちなく振り向いた時の無表情さ。パン屋の主人は、古きものによって、一瞬にして全身ばらばらにされてしまい、血が飛び散る。
 今杯の戦いに於いて、また必要以上に小夜は血に塗れるのも、寒気を呼ぶ。中々方向性やストーリーが読み辛い本作であるが、もしかしたら、戦闘というより、人の恐怖心に訴えてくるような演出を、今後も取り入れてくるのかも知れない。

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